05ー絵を上手く見せるように誤魔化す方法

こんにちは、サークル代表のtettoです。今回はノベルゲームからちょっと離れた記事になっていますが、ノベルゲーム作る人の中には絵を描く人もいると思うので当サークルのブログで記事を書くことにしました。

 

本題。

 

「イラスト(人物)ってどうやったらうまくなるの?」

 

 

絵を描く皆さんなら少なくとも一回は思うことでしょう。

 

正直、上手くなる方法なんて「人それぞれあります」としか言いようがないです。

たくさん描いてれば上手くなる人もいれば、たくさん描かなくても上手くなる人もいるし、たくさん描いても上手くならない人もいます。

 

これはどう考えても人によって個体差があるとしか思えません。

スポーツと同じです。

 

私は運動音痴なので、スポーツが苦手な人の気持ちがとてもよく分かります。

いくら頑張っても、言われた通りにやっても上手くいかないものはいかないんです。

 

絵も多分スポーツと同じです。

運動神経と同じように、絵心が無ければ絵は上手くなりません。

努力で克服できる部分があったとしても絵が苦手な人の克服は微々たるものです。

 

幸い私は運動が苦手でしたが、絵に関しては若干才能があって少しずつ上達してきました。

と、こんなことを書くと「お前まだヘタクソだろ」と言われかねないので言っておきますが、絵の上手い人から見れば私はまだまだ下手っぴです。

 

それでも、普通の人からすれば上手い方なのは間違いないと思っています。

この自信もまた絵を続けてこれた秘訣なのかもしれませんね()

 

さて、今の今まで前置きです。

今回ご紹介したいのは下手くそな絵を上手く見せるコツ」です。

私がデジタル絵を始めたのは今から約3年前になります。

最初の頃はそれはまあ今とは比べ物にならないくらい下手くそでした。

下手くそな絵は自信を喪失します。

なぜならば余りにひどいと誰も反応してくれないし、描いていてつまんなくなるからです。

そしたらもう絵なんか描けなくなってしまうので、私は絵を多少上手く見せる裏技を使って瞬間的に絵を上手く見せることをしばらく続けていました。

 

本当だったらデッサンをしっかりやって、崩れのない絵を目指すべきですが、正直いばらの道です。

デッサンだけやっても上手くならないし、模写だけやっても結局上手くならないのは恐らく誰もが通る道なのでしょう。

それでモチベーションが崩壊するのも無理ありません。

 

モチベーションを維持するための小手先のテクニック今回は6つほど紹介します。

 

1.苦手な部位を隠す

まず最初に紹介するのは「苦手な部位を隠す」です。

これは結構古典的でみんなやってるんじゃないでしょうか。

例えば「手」を描くのが苦手だったら、手を後ろに組ませたり、ポケットに入れてしまえば手を描く必要が無くなります。

「脚」を描くのが苦手だったら画面の外に出してしまえば描かなくていいんです。

 

 

イラストは基本総合評価です。

 

例えば顔がめっちゃ可愛いのに手がクリームパンだとそれだけで下手な絵と判断されてしまいます。 

それは非常に惜しいです。

 

身体が描けないなら顔だけ描けばいいのです。

 

そうすれば顔の部分だけを見られるので苦手な部位を画面内に収めた時より上手く見せることができます。

 

言っていることはかなり当たり前かと思います。

苦手な部分はまたいつか練習すればいいんです。

今回はモチベーション維持のためだと割り切りましょう。

 

 

2.限定的な構図にする

限定的な構図にする、というのは例えば人の顔を描くときは必ず斜め45度にするとかです。

 

描きやすい構図だけを極めればその構図だけ上手く見られるのは言うまでもありませんね。

構図には色々ありますが、バストアップでこっち向いてニコっとしている女の子の絵なんかは描いてて楽しいし、比較的に上手く見えるのでお勧めです。

 

さて、1と2を紹介しましたが、これらを組み合わせた絵がこちらです。

じゃじゃ~ん。

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単位パン

もしかしたらこの絵見たことある人もいるかもしれません。

実はこの絵は先日tettoのTwitterアカウントで公開した絵です。

 

青髪の女の子がバストアップでこっち向いて微笑んでいますね~

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元絵と公開した絵

実はこの絵は最初左のように上半身全体を描いていました。

しかし、女の子の右肘やパーカーの造形、顔と身体の比率を見ていたら見せない方がいいんじゃないかと思い、Twitterで公開する際には画面サイズを小さくしました。

 

どうでしょう。

このように自分が気に入らないと思ったところは見せないようにしてしまえばいいのです。そうすることによって粗さを隠すことができます。

 

実はこの絵を描いた時は絵自体1週間ぶりに描いたようなものだったので軽くリハビリも兼ねていたりします。しばらく絵を描いていないとやっぱり腕は落ちるので、慣れた斜め45度の顔角度に簡単なバストアップのみを描いて誤魔化しました。

3.影をなくす

これは反則級の技です。

人間はシルエットを見た時、脳内でそのシルエットが何なのかを補完する性質があります。(多分)

 

影をなくすことでなんと影がないところを脳みそで補完してしまうのです。

 

例えば服のシワを描くのが苦手だったり、髪の毛の影やハイライトを描くのが苦手な人はこれを使うと劇的に上手く見えてしまいます。

 

生え際が良く分からないような髪の毛に影をつけるのは普通無理ですが、敢えて単色にしておくことで見た人が勝手に脳で補完してくれます。

 

先ほどの絵から影を取って見ましょう。

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影なし

いかがでしょう。

影が無くてもなんかそれっぽく見えませんか?

そうなんです。

下手に影をつけるよりもこのように影を付けないようにした方が上手く見えるときもあります。

実際こんな感じのタッチの絵はありますからね。

 

しかし個人的にこればっかやっているとシルエットは掴めても内部の造形や質感が掴めないので、練習も兼ねて絵を描くならちゃんと影とかシワとか描いた方がいいと思います。

 

あくまで小手先のやり方だと思ってください。

 

4.テクスチャ貼りまくる

これも反則級の裏技です。

 

「影をなくす」裏技と併用することで絶大なエモさと造形のごまかしができます。

 

例えば、服のシワが描けない時とかに空の写真をテクスチャとして服にクリッピングさせればなんかエモくなり、さらに苦手な部分が隠れます。

 

さっきの絵に空のフリー素材をクリッピングしてみましょう。

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テクスチャ

テクスチャは本来細かい質感を出すのに使うはずですが、大胆に貼るのも効果的です。

今回の例はあんまり上手くできてないですが、この手法が上手い人は幻想的な雰囲気を演出することができます。

 

ただ、これも影をなくすやり方と同じで全然練習にならないと思います。

あくまで手法の一つだと思ってください。

 

5.フィルターをかける

これは実践級の裏技なのでプロの人もよく使っている技法です。

フィルターといってもたくさんあるので、今回は2つだけ紹介します。

①ぼかし

ぼかしはマジでズルいです。

 

人間の目はある一つのものを見るとき、そのものと同距離にないものはぼけて見えてしまうという性質があります。

これは人間の目の性質というよりはレンズの性質で、カメラで撮った写真が一部分ぼけているのもこの性質のためです。

 

例えば女の子の絵を描いたとしましょう。背景を描くのが面倒なときに大まかなシルエットだけ描いてぼかしを使えば、なんと女の子が強調されかつ写真みたいな感じの絵になっちゃいます!

 

背景を描くのが苦手でも、このぼかしフィルターを使えば何とか誤魔化せます。

これはイラストレーターが時短のためにやっている方法なので、慣れが必要ですが、意外と簡単にできます。

 

色収差

別名RGBずらし。

これも実践級の裏技です。多分知らない人の方が多いと思うので、軽く説明します。

 

色収差というのは色が分離する現象です。

普通色が分離することはありませんが、デジタルカラーは光の三原色を使っているため、分離することがあります。

 

要は虹の性質みたいなものだと思えばいいです。

 

色収差は普通に生きてたらまず気づきません。私も色収差のことを知るまでは神絵師の使っている色収差の技法に全く気が付きませんでした。

 

色収差を使うと立体感が生まれます。そして線や塗ムラを隠せ、さらになんかそれっぽく見えてしまうので是非調べてやってみてください。

 

 

とまあ、2つほどフィルターについてはご紹介しました。これらはかなり実践的なものなのである程度描ける人がやってみるといいのかもしれません。

 

これらのフィルター技法を活用した結果、

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フィルタなし

これから

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放射ぼかし&色収差

このように躍動感と立体感が生まれました。

 

6.線を重ねまくる

これは割と初歩的ですが、有用なやり方です。

 

絵を描いててこんなことって今までありませんでしたか?

 

「下書きまでは上手かったのに線画にした途端下手になってしまった」

 

多分あるんじゃないかなと思います。

下書きのラフは上手く描けているのになぜか線画にしたら下手に見えてしまう……。

 

実はこれには理由があります。

 

脳みそが錯覚を起こしているのです。

 

例えば自分の顔を鏡で見た時と写真で見た時じゃ全然違いますよね。

 

実はこれと下書きが上手く見えてしまう現象は同じなのです。※多分

 

脳は下書きの中から選りすぐりの線のみを拾って絵を構築します。

そのため、乱雑に描かれたラフ絵を脳は上手い絵だと錯覚してしまうのです。

似たように、絵を左右反転したら気持ち悪くなるでしょう。

 

それも同じ現象です。

 

脳が勝手にいいように形を補正してしまうのです。

 

もしラフを線画に起こしたときに下手に感じてしまったらそれはラフから選りすぐりの線を引っ張れていないという証拠にもなります。

 

上手い単線を引くにはそれなりの鍛錬が必要です。

 

普通だったらここまで聞いたら練習しなくちゃとなりますが、ここからが小手先のテクニックです。

 

線を重ねると脳の補正によって上手いと錯覚してしまう。 

だったらこの性質を逆手に取って線を大量に重ねまくっておけば見た人が勝手に上手いように錯覚してくれるじゃないか?という訳です。

 

 

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ラフ

これがさっきの絵のラフなのですが、この時点でも初心者からしたらなんか上手そうに見えるんじゃないでしょうか。

 

線画に自信が無かったらもうこれを投稿してしまえばいいのです。

もしくはこれに色を塗り重ねて完成としちゃえばいいのです。

 

線画はまた時間があるときに練習するとして、ラフを描いてモチベを維持するというのはアリなんじゃないかなと思います。

 

そして先ほど言ったラフに色を付けるという方法ですが、割とこの手法はワンドロなんかに使われています。ワンドロというのは1時間以内で1枚の絵を描き上げるという筆の速さを競う鬼畜な競技です。時間がない中でいかにうまく描き上げるかを考えるとありとあらゆる方法を使って下手な部分を誤魔化すことになります。

 

特に線画に関してはそうで、顔や胸など、人の視線が集中する場所はしっかり描き、他は適当にラフレベルの線で飛ばすなんていうのは結構ワンドロの絵を見ているとあります。

 

線というと線画だけに聞こえるかもしれませんが、実は塗も重ねまくれば粗さを誤魔化すことができます。例えば厚塗りです。実は塗も重ねれば重ねるだけ視覚的な造形の粗さを誤魔化せたりします。輪郭がたとえあいまいだとしても、西洋の抽象画のように上手く見せることは案外可能です。

 

ただこれも何度も言ってますが、全部小手先のテクニックです。本当はちゃんと造形をきっちり描けないといけません。線画も厚塗りも、プロレベルの人はちゃんと造形を意識して描いています。

 

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とそんな感じです。今回は6つほど裏技を紹介させていただきました。

 

これらの方法は特に練習する必要もなく簡単に実践できるやり方なので、絵を描き始めて間もない人や、久しぶりに絵を描く人、モチベーションが無い人はやってみてもいいかと思います。

 

本当に劇的に上手くなったように感じます。

 

ただ何度も言いますが、これらはあくまで小手先のテクニックだということを忘れないでください。

 

今回紹介した方法は多分何の練習にもなりません。

 

画力を挙げるにはやはり誤魔化しのテクニックを使わず、苦手な部分を地道に克服していく必要があります。

 

プロレベルの人がプロレベルの絵を描けるのは、苦手な部分や描けない部分を練習によって埋め合わせているからです。絵を練習していけばそれなりに自ら気づいてくる部分もあると思うので今度はその気づきを大切にしてさらに自身の絵を深めていけばいいんじゃないかな思います。

 

私が最近やっている練習方法は「絵の上手い人の描き方を真似する」です。

最近はYouTubeやPixivSketchなど色々なサイトでプロの方が絵を描く配信をしているので、時間を見つけてはメイキング動画を見て描き方を研究しています。

また、自分よりも絵が上手い人に添削を受けるなどして自分の苦手な部分と向き合うようにしています。(辛いですが)

 

まだまだ神絵師になるには先が長いですね……。

この記事を読んでいる人は恐らくイラストを少なからず描いている人だと思います。

お互い頑張りましょう!

 

最後にですが、当サークル代表tettoのPixivSketchのリンクを貼っておきます。

sketch.pixiv.net

定期的にイラストメイキングの配信もしているので是非見に来てくださると助かります。

 

それではまた次回お会いしましょう!